紀州へら竿について
紀州へら竿の歴史
へら竿の創設者と言われる竿五郎は、二代目竿正の弟子となり、チヌ竿等を作っていました。硬くて張り粘りのある高野竹に目をつけこれを使用して初めて現在のへら竿の基礎を作りました。
竿五郎に弟子入りし、故郷橋本で独立した師光(しこう 本名・児島光雄)
後に竿五郎に弟子入りし橋本で独立した源竿師(げんかんし 本名・山田岩義)
この地はへら竿作りにはかかせない高野竹(スズ竹)の生息地に近いため良材を入手しやすく、地場産業として発展しました。師光、源竿師は弟子たちに技術を伝え、今なお引き継がれています。
紀州へら竿の魅力
竹竿独特のへら鮒との駆け引きを楽しむ(釣り味)を感じることができるのが紀州へら竿です。
紀州へら竿は竿師(竿をつくる職人)が自分だけのこだわりをもって作る竿でそれぞれの違った「釣り味」を味わえます。
伝統工芸品として認定されている紀州へら竿は、その意匠にも妥協を許さない職人の想いがこめられています。竿師自ら厳選した素材を用い、130以上に及ぶ工程を行い、一本一本心をこめて作る紀州へら竿には熟練の技術と想いが細部まで余すことなく反映されています。
現在、山彦工房では研究開発、新技術により竹竿の特性をいかしたカーボン竿にもまさる機能と釣り味を表現することができる竿を制作しております。
紀州へら竿の可能性にご期待下さい。